被爆78周年原水爆禁止世界大会・広島大会に参加

 8月4日から6日、広島市内で被爆78周年原水爆禁止世界大会・広島大会が開催され、都本部から141人が参加しました。

 原水禁世界大会は、「核と人類は共存できない」ことを基本理念として毎年開催されており、反核・非核で一致するすべての人々に開かれた大会となっています。

 開催初日、開会総会の前段として、平和への連帯の意を示すため開会総会会場のグリーンアリーナまで参加者全員で「折り鶴平和行進」を行いました。

 開会総会では、最初に参加者全員で黙祷を捧げた後、金子共同実行委員長から挨拶として「G7サミットで打ち出された広島ビジョンは、核抑止論を前面に押し出し、核なき世界の実現を遠ざけた」とG7サミットの問題点について触れ、その後、6歳当時被爆した桑本勝子さんから被爆証言がありました。証言では「原爆投下後、水を求めて川に行った人は、内臓が焼けているため一口飲むと亡くなり、川が遺体で溢れた。落とされた爆弾が原爆だと当時知らず、なぜ髪が抜けるのかわからず苦しんだ。被爆当時、1日で8万人が亡くなった。若い命が沢山失われたことはとても残念。生き残った人間の義務として語り部の仕事を続けている」と原爆投下時の状況やその後の苦労、語り部活動への想いについてお話頂きました。

 証言の後は、1998年から現在まで毎年公募選出され、核兵器廃絶と平和な世界の実現を訴える活動を行っている平和高校生平和大使が登壇し、「平和と核兵器廃絶を求めるすべての人々の気持ちを背負って、核兵器の廃絶を訴えていきたい」と決意を表明し、その後、中国人民平和軍縮協会の周力副会長が海外ゲストを代表してスピーチ、またドイツ緑の党のハーアルド・イブナー連邦議会議員のビデオメッセージが上映され、谷事務局長が大会基調を提起し、「核と人類は共存できない」という理念を再確認しました。最後に「原爆許すまじ」を合唱して開会総会は終了しました。

 2日目は「世界の核兵器廃絶にむけて」「日本の軍備拡大・改憲について」「脱原発」「被爆の実相の次世代継承と二世課題」「『ヒバクシャ』問題の残された課題」「見て・聞いて・学ぼう『ヒロシマ』」の6つの分科会に分かれて、それぞれ被爆証言者、被爆二世、分科会参加者が膝を突き合わせて積極的な討論を交わしました。また、毒ガス製造が行われた大久野島のフィールドワークや、子どもを対象としたワークショップなどを通じて、参加者は反戦・原水禁運動への理解を深めました。

 6日早朝、広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式が平和記念公園で行われました。原爆が投下された8時15分に黙祷を行い、その後広島市長から「核抑止論は破綻しているということを直視し、具体的な取り組みを早急に始める必要がある」と画期的な平和宣言が掲げられました。最後にひろしま平和の歌を合唱し、式典は終了しました。

 原水禁広島大会参加者はその後、県民文化センターにてまとめ集会に参加し、3日間の大会の総括を行い、最後に現地実行委員会からのアピール採択(案)を会場全体の拍手で確認し、閉会しました。

 今年5月、被爆地『ヒロシマ』で開催されたG7サミットでは、各国首脳が被爆の実相と向き合い、核兵器廃絶への想いを共有することを多くの国民が望む中、岸田政権は核抑止論を正当化するような広島ビジョンを打ち出す等、被爆者の想いを踏みにじるような形となりました。広島市長が平和宣言で述べたように、核抑止論はもはや破綻しており、核のある世界では被爆者は救済されません。一日でも早く核なき平和な世界を実現すべく、都本部は今後も原水禁運動に積極的に連帯をしていきます。

       ▲ 折り鶴平和行進の様子

         ▲ 開会総会の様子

 ▲ まとめ集会では、谷事務局長が3日間の総括を述べた。