学童職場で「気になる子」への対応について学習交流会を開催

 自治労東京都本部社会福祉評議会は、11月26日(日)中野セントラルパークで2023年度都本部社会福祉評議会児童館・学童部会「学習交流会」を開催し、6単組31人が参加しました。

 当日は、白百合心理・社会福祉研究所の青木紀久代先生から「学童保育における気になる子どもの理解と対応」というテーマで講演を頂き、職場での気になる子への支援の取り組み方法として、定期的に各職場から職員が集い事例検討会を開催するなど、参加者全員で支援方法を考えていく活動事例について紹介がありました。

 また、講演では子どもの虐待問題についても解説を頂きました。心理的虐待を受けている子どもは証拠の把握が難しく、放置されやすい傾向があり、心理的虐待を受け続けると子どもは満足感を得られず、そうしたことが要因となって、窃盗などの行為に繋がってしまうとした上で、学童保育職場はそういった子を助ける最後のチャンスの場であるとの説明がありました。

 講演の後はグループワークにて事例検討を実施し、「気になる子への対応」をテーマに4グループに分かれて討論を行いました。討論では「事例①:外国にルーツを持つ児童のサポート方法」「事例②:親子共々配慮が必要な家庭への対応」「事例③:承認欲求が強く精神的に不安定な児童の対応」「事例④:善悪のつかない乱暴な児童の対応」の4つのテーマを話し合い、各グループでは青木先生も討論に加わってアドバイスを行うなど、非常に活発なグループワークとなりました。

▲ 講演の様子