自治労東京都本部2024春闘総決起集会を開催!(3/12)
都本部は3月12日(火)、都本部春闘統一闘争日のヤマ場である3月14日に向けて結集力を高めることを目的に「自治労東京都本部2024春闘総決起集会」を開催しました。中野ゼロ小ホールで開催し、大雨にも関わらず参加者249人の結集をいただき、2024春闘の取り組みの前進と全構成組織が総力を挙げてたたかう決意を全体で確認しました。
冒頭、主催者挨拶に立った松村中央執行委員長から「2024春闘について、先行組合では集中回答日を控え、交渉が本格化している。報道では、30年ぶりに平均5%を超える高い水準での要求額に対しすでに満額回答を引き出し、妥結した労働組合もある。春闘は民間労組が中心であるが、公務員の賃金が人勧制度の下にあり、その重要な決定要素の一つが、地公法の均衡原則により『民間労働者の給与』とされていることを踏まえれば、私たち公務労働者も春闘と無関係ではない。連合に結集し、すべての働く者の賃上げをめざすことが重要だ」との話がありました。
集会開催にあたっては、連合東京の斉藤会長、自治労組織内議員の岸まきこ参議院議員が来賓に駆け付けていただきました。
連合東京斉藤会長は「公務員賃金は内需を支える重要なファクターであり、中小企業の賃上げで公務員賃金の引き上げに繋げ、公務員賃上げにより中小企業の引き上げに繋げる好循環を今年の春闘で作っていかなければならない。また、賃上げも重要だが、勤務環境や人手不足の解消などもこの春闘の中で話し合っていくことも重要」と連帯のご挨拶いただきました。
また、自治労組織内議員の岸まきこ参議院議員からは国会審議での取り組みとしてカスタマ-ハラスメントの課題や会計年度任用職員賃金課題に触れ「公共サービスに従事する職員のみなさんが公共サービスの仕事をやりやすくしていくこと、これが住民としてのメリットが受けやすくなる、このことを念頭に国会審議にも尽力していく。」との決意も込めた連帯の挨拶をいただきました。
その後、笹川書記長から2024都本部春闘方針の概要とともに「2024春闘は、昨年に続き『物価上昇を踏まえた賃上げを労働組合で勝ち取る』そのための重要な取り組みとなる。公務職場においても連合に結集し、民間の労働組合と一体となって春闘に取り組む必要があり、その取り組みが、秋の確定闘争につながる。また、公務員賃金に準拠した地場で働く労働者の賃金にも影響し、地域全体の生活環境の底上げをしていけば、経済の好循環を生むことになる。自治労の春闘は賃金のみならず、職場における働き方の改善や、人員確保、ジェンダー平等の推進、ハラスメント対策などの多岐にわたる課題の改善について、当局に要求・交渉する機会にもなり、取り組む意義は大きい。」との基調報告がありました。
今春闘においては、専門性の高い職種などにおける課題を共有し、取り組みの前進に繋げていくため都本部の各評議会の代表者から春闘に向けた決意表明をいただきました。
現業評議会の赤池議長からは、地域を支えるエッセンシャルワーカー、現場で培った理不尽な合理化、現場の知識や経験、技術の継承ができない状況もあり、市民サービスの低下を招いている、採用拡大と課題解決に向けて運動を展開する旨の決意表明をいただきました。
社会福祉評議会の古林議長からは社会福祉職場である保育、介護、児童相談所、生活福祉など、各職域における政策的な課題や国の定める職員配置基準に満たない職員配置の現状、そしてカスタマーハラスメントも多く受ける職場でもあることなどの課題に触れられ、この春闘期を契機としてたたかっていく旨の決意表明をいただきました。
衛生医療評議会の比留間議長からは、保健所業務における平時からの体制強化、そして病院職場では2024年4月からの医師の働き方改革に伴う他の医療関係職種への影響などに触れながら、賃金のほか、慢性的な人員不足の解消、労働時間の適正把握、労働時間の明確化など、組合員が抱える悩みを解決しなければならないとの決意表明をいただきました。
臨時・非常勤協議会の橋爪議長からは、大きな課題は雇用年限があることであり、不安な気持ちを持ちながら働いている状況があることなどに触れ、自分事として取り組むことが重要であること、声を出し、声を集め、要求に繋げ、交渉し、すぐに実現せずとも諦めずに交渉し続けること、結集による横の連携も持ち、統一闘争期に臨むとの決意表明をいただきました。
公共民間協議会の萩原副議長からは、昨年の春闘や確定闘争結果に触れ、民間大手は高水準での賃上げ、公務でも物価に追いつかないものの賃金改善となった一方、指定管理や委託職場では契約を盾に賃上げにつながらない状況も踏まえ、今春闘の決意として、組合員の声と自治体単組との連携を車の両輪として、たたかい抜くとの決意表明をいただきました。
その後、江森副中央執行委員長から集会決議(案)を提起し、2024春闘の取り組みの前進と全構成組織が総力を挙げてたたかう決意を確認し、松村中央執行委員長の団結ガンバロ―によって参加者一同心を合わせ、終了しました。